作家・研究者支援

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作家・研究者支援について

横浜本牧絵画館では、美術作品の制作活動及び研究活動を続けようとされている志をもった方々に、制作・研究の成果を公表する場を確保し、また、制作・研究を継続できる環境を確保するための支援を行なっています。

本年度の応募者を募集いたします。

募集期間は6月1日(日)~10月31日(金)(必着)です。神奈川県に関係する方・団体等の具象絵画に関する応募申込書など必要書類を郵送にてお送りください。

「第8回 作家・研究者支援プログラム応募申込書」の詳細は以下のリンク(PDF)をご覧ください。

第8回 作家・研究者支援プログラム応募申込書」 へのリンク

(なお、応募申込書は Microsoft Word 形式でも用意しております。)

ご質問、ご相談のみでも構いません。お問い合わせはこちらまでお願いいたします。
電話:045-629-1150

これまでの作家・研究者支援について

「作家・研究者支援」第7回(2024年度)

第7回(2024年度)

岩崎 拓也 氏

夢と現実や虚偽と真実の境もあいまいだった幼少期、たくさんのものが見え、様々な出来事がひっきりなしに起こっていた。その時に五感で感じた「あの感覚」、亡失の彼方の純真無垢な記憶の数々をかけがえの無いものと慈しむ心情は、誰しもが多かれ少なかれ共感するところだろう。しかしながらそれを具現化することは至難である。岩崎氏は絵画表現でこそそれができるとの信念に立ち、キャンバスにその数々を残し永遠のものにしたいと言う。また、自身の制作を通じて、小中学生に絵の楽しさすばらしさを教えたいと言う。 油彩による写実をベースとして、着実にモチーフを探究し、自身のテーマに迫る作品群と、地域や子どもたちとの接点を重視する活動の一端を紹介する。

「作家・研究者支援」第6回(2023年度)

第6回(2023年度)

磯崎 式子 氏・富山 恵美子 氏

下描きでもなく、写真のような現代似絵でもなく、お手軽な趣味でもない、本格的な作品制作が身近にある鉛筆でできることを多くの人に知ってもらいたい…という磯崎・富山両氏の作品を展示するもの。 長年「鉛筆ドローイング」の追求を重ねてきた両氏作品を並行して鑑賞することで、画題やモチーフの違いだけでなく、鉛筆の使い方やベースとなる紙の選択の違いからわかる表現の奥深さが感得される。

「作家・研究者支援」第5回(2022年度)

第5回(2022年度)

酒井 茂 氏

展示タイトルである「出現するリアル・出現させるリアル」は、本当に表現したいもの以外の要素をそぎ落とし、意思そのものを否定した描画(フロッタージュ=拓版、拓刷り)と絵筆による描写の緻密なバランスを保ちつつ、リアルな画面を形成すること…という作者の取り組みを反映している。フロッタージュは、シュルレアリスムから派生した技法として知られているが、それを伝統的な写実的細密描写と並列同居させ、新たな世界観を成立させようとする試みは新鮮である。扱う画材やモチーフにおいても、マンホールの蓋あるいは道路標識といった我々にとっては極めて身近な対象と直接擦写できる画布を組み合わせ、意匠が凝らされている。

「作家・研究者支援」第4回(2021年度)

第4回(2021年度)

Atelier LAPIS 代表 筒井 祥之 氏

かつてヨーロッパにおいて、教会や王侯貴族らが主役だった時代では、絵画や額縁などは煌びやかな世界を作り上げてきました。 Atelier LAPISでは、14世紀から17世紀までの絵画・額縁・彩飾写本の研究・創作を続けています。 機械によるものや、既に加工されたものからでは、決して作ることの出来ない「素材から人の手による創作」により、かつて長い伝統の中で培われていたまばゆい技「古典技法」を見直し、一つひとつを大切にしていた創作の起源を、現代に甦らせ、更なる可能性を探求しています。

「作家・研究者支援」第3回(2020年度)

第3回(2020年度)

下薗博昭 氏・友清大介 氏

下薗氏は動物、友清氏は人物・静物と、注力する対象は異なるものの、ともに長い油彩画の歴史とその中で培われた技法の深い理解に基づいてそれぞれの制作活動を続けています。今般の企画は、表面だけを写す「写実」「細密」を超え、見える絵画以上の「鑑賞者の五感に働きかける絵画」を志向する両氏の取組みのエッセンスを展示するものです。

「作家・研究者支援」第2回(2019年度)

第2回(2019年度)

黒猫の美術教室 代表者・丸山健太

真摯に美術を勉強してみたい子供にとって、今の学校や身の回りには学ぶ機会がなさすぎる… そうした自らの経験から丸山氏は、自ら童画分野の絵画作品を制作する一方、小中学生を対象に本格的な美術の魅力を伝える実践的活動として、美術教室を主宰している。本件はその活動と成果を取りまとめ、展示するものです。

「作家・研究者支援」第1回(2018年度)

第1回(2018年度)

鳥越 一穂

本研究は、写実絵画・細密描写が新しい角度から見直される今日、16・17世紀のイタリアやフランドルで盛んに制作されていた銅板油彩画の技法をあらためて探求し、制作の現場で応用される途を開くため、寄与しようとするものです。